【比較と予測】ポータルに出稿するより、Google広告を選ぶべき理由
歯科医院のWeb集患、今もポータルに頼っていますか?
「ポータルサイトに毎月掲載料を払っている」
「ネットでの集患は、ポータルがやってくれているはず」
「掲載しているが、新患にほとんどつながっていない」
──もし、そんな状態が続いているのであれば、見直すべきかもしれません。
実際に複数の歯科医院のGoogleアナリティクスを分析すると、
ポータルからの流入は0.1%未満というケースが多く、Google、Yahooからの流入が85〜95%と、ほとんどの患者はGoogleやYahooから直接来院を決めていることが予測できます。
では、なぜいまだにポータルが“当たり前”になっているのか?
そして、限られた予算の中で本当に投資すべき先はどこなのか?
この記事では、その疑問に明確な答えを提示します。
1. ポータルからのアクセスは、いまや「微小」が現実
多くの医院で月々数万円〜10万円以上を支払っているポータルサイト。
にもかかわらず、アナリティクスを見てみると、
•「ポータルA」:アクセスの0.1%未満
•「ポータルB」:月数回以下の流入
•「ポータルC」:記録すらされない医院も多数
という現実があります。
これはつまり、ユーザーがポータルを“経由しなくなってきている”ということを意味しています。
理由は明白で、
- なんだか特徴の無いあたりさわりない記事が掲載されていて興味を持てない
- マップや口コミで直接医院を探すユーザーが増加
- スマホ時代に、ポータルの画面遷移や動線が面倒
「Googleで医院名を検索 → 公式サイト or マップを見る」
この行動パターンが現在のスタンダードです。
2. 一方でGoogle広告は、“今すぐ来院したい患者”に最短で届く
Google広告(検索連動型広告)は、
「治療に興味があり、今まさに医院を探している」ユーザーに向けて、ピンポイントに表示されます。
例
•「インプラント ○○区」
•「痛くない 矯正歯科 子ども ○○市」
•「セラミック 自由診療 口コミ」
こうした検索をしている人は、比較・相談・予約を意識しているため、コンバージョン率(CVR)が非常に高いのが特徴です。
また、Google広告は、
- 出した瞬間から結果が出る(即効性)
- 広告文やリンク先を自由に設計できる(戦略性)
- 数値で効果検証ができる(改善性)
→ つまり、コントロール可能な“攻めの集患ツール”なのです。
3. 費用対効果を比較すれば、一目瞭然
比較軸 日本製ポータル Google広告
月額費用 5〜10万円以上 自由に調整可(2〜10万から可能)
流入数 ごくわずか〜不明 キーワードに応じて月数百件も可能
患者の熱量 情報収集段階 来院検討・即予約レベル
改善の自由度 なし(業者任せ) すべて自院でコントロール可
費用対効果 測定不能 完全に数値で可視化(CPA・CVRなど)
医院経営において「広告はコストではなく投資」です。
投資ならば、「効果を見て改善できる手法」を選ぶのが経営判断として正しいと言えるでしょう。
4. 例外として“ポータルを使う価値”があるのはこの2パターン
ポータルが完全に不要というわけではありません。
以下のようなケースでは、補助的な存在として利用価値があります。
① その地域でのポータル認知度が高い場合
→ 地域紙や地元病院と連携しているような特殊な地域型ポータル
② スタッフ採用や取材コンテンツとして活用する場合
→ 「働き方」「医院の雰囲気」を見せたいとき
ただしこれらも、月額数万円以上かけて“集患用”に出す価値は薄いのが現状です。
5. 2025年以降、ポータルは“名刺代わり”。攻めるならGoogle広告とSEOを
Google広告やSEOは、医院が自ら情報を発信し、検索という“本流”の中で選ばれる仕組みを作れる手段です。
対してポータルは、旧来型の“掲載されているだけ”のメディア。
だからこそ、
•費用をかけるべきは、検索エンジン内の主戦場(Google)
•時間をかけるべきは、自院のHPとブランディング資産(SEO・症例)
これが、これからの医院マーケティングの基本方針と考えることができます。