Googleは「一次情報」「専門性」「オリジナリティ」を重視している

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Googleは「一次情報」「専門性」「オリジナリティ」を重視している

中身のない集約サイトは評価しない

マット・カッツ(Matt Cutts)は、かつてGoogleの検索品質チームの責任者で、SEO業界において非常に影響力のある人物でした。彼はたびたび次のような発言をしていました。

•「検索ユーザーの役に立たない “薄いアフィリエイトサイト” や、内容の乏しい “ディレクトリ型サイト” は順位を落とす」

•「価値を加えていない再配信・再掲載コンテンツはアルゴリズムで除外の対象となる」

これは明確に、情報の中継・転載をメインにしたメディアサイトへの警告でした。

Googleの公式方針 〜 直接的な「専門家の声」や「現場の情報」に価値がある

Googleは2023年以降、以下のような方針を強めています。

•「誰がこのコンテンツを書いたのかがわかるようにすること(著者情報、運営者情報)」

•「ユーザー自身の体験や専門知見に基づくレビュー・意見が評価される(Experience)」

•「リアルな現場の声、診療の様子、施設の特徴などは一次情報であり評価が高い」

つまり、「自院が発信する公式サイト」「専門家自身が執筆するサイト」こそ、Googleが求めるコンテンツであり、“誰でも似たような情報を載せられる集合型サイト”は評価対象から外れやすくなっているのです。

Googleのアルゴリズム更新もポータルなどに逆風になっていく?

以下のようなアップデートは、ポータルサイトの評価低下に拍車をかけているといえます。

・2011 パンダアップデート 薄いコンテンツ、コピーコンテンツの排除

・2012 ペンギンアップデート 過剰なリンクに依存するサイトの排除

・2022〜2024 ヘルプフルコンテンツアップデート 利用者の役に立たない汎用的な情報の順位を下げる

・2024 March Core Update 集約型・中身の薄いサイトを大規模にインデックス削除

特に2024年3月のコアアップデートでは、多数のディレクトリ型ポータルサイトがインデックスごと削除され、大きな話題になりました。

現実的な傾向 〜 ポータル経由より、公式サイト・専門サイト経由の流入やGoogleビジネスプロフィール周りのチェックが主流に?

Google AnalyticsやSearch Consoleのデータを比較しても、以下のような傾向が見られます。

•ポータル経由の流入は少なく、CV(コンバージョン)率も低い

•Google検索からの、公式サイトや専門ブログ・専門LP経由のほうが、患者・ユーザーの目的意識が高く、圧倒的に多い。

•ユーザーが「地図検索(Googleマップ)」や「Googleビジネスプロフィール」を使って、直接公式サイトにアクセスする行動が増加している。

Google検索とホームページの間に入るサイトの重要性が低下し、「専門サイト・公式サイト」の重要性が増しているといえる。

Googleのこれまでのアルゴリズムの方向性、マット・カッツの過去の発言、最近の公式ガイドラインの内容から見ても、直接的な情報発信を行う専門サイトや公式サイトの役割が圧倒的に大きくなっているといえます。

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